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初代 中村富十郎 生誕三百年『第六回 翔之會』

 

国立劇場 小劇場にて『第六回 翔之會』を開催させて頂きました

初代 中村富十郎 生誕三百年にあたります今回は、初代ゆかりの演目に挑戦させて頂きました

 

満員御礼

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中村鷹之資勉強会
「第六回 翔之會」

初代 中村富十郎 生誕三百年
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2019年9月28日(土)、29日(日)
 国立劇場 小劇場


一、長唄 石橋

  杣人実は獅子の精:中村 鷹之資

      寂昭法師:藤間 勘十郎

 

  道成寺縁起 絵解き

      道成寺 院主 野  俊 成 


一、長唄 京鹿子娘道成寺
        花子渡邊  愛 子 


一、長唄 英執着獅子
   姫後に獅子の精:中村 鷹之資

        力者:市川  喜 楽 

        力者:市川 翔乃亮

 


 

『石橋

 

 

 

 

 

 

父が我が家にとりまして

大切な演目としており、

私の初舞台も石橋でした


 

 

 

 

以前にも勘十郎先生と 

踊らせて頂きましたが、

いつもながら

大変緊張致します


 

今回は素踊りで、獅子の

毛振りを二枚扇で

表現致します


 

道成寺縁起 絵解き

 

道成寺 院主 小野俊成様にお出で頂き、絵解きをして頂きました

院主様の楽しいお話に、皆様大変喜ばれておりました

 

『京鹿子娘道成寺

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家にとっては、

最も大切な踊りです

 

ずっと憧れていました

 

 

緊張で押し潰されそうでした


 

 

 

 

 

勘十郎先生が選んで下さった今回のお衣裳は、どれも

素敵なものばかりでした


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋の手習いは、天王寺屋の型で、

着付けは襟付きになり、

髪は結綿の形でさせて頂きました


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞨鼓は一番好きな所で、

最ものびのびと楽しく踊れました


 

 

 

 

 

  

 

「常に鐘を意識して」という言葉を忘れずに

踊っていました 

 

振り鼓にも、矢車が付いていました

父が使っていたものです


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生誕三百年という記念の年に

踊ることができて、幸せでした


 

『英執着獅子

 

 

 

 

本来は前ジテを傾城で踊りますが、今回は赤姫で勤めさせて

頂きました


今の私には、手も足も出ず、如何に初代が

偉大な人であったのかを思い知りました...


 

 

 

 

後ジテには、澤瀉屋のお弟子さんのお力添えを頂き、舞台を一層

華やかに引き立てて頂きました


 

 

大きな節目となった今回、兄妹ともに、次への課題を得た貴重な会となりました

平成二十五年の、父の三回忌の年より始めさせて頂きました翔之會は、

今回で六回を重ねて参りまして皆様のご協力、ご後援の賜物と心より厚く御礼申し上げます

今回で、兄妹二人としての会は一旦区切りとさせて頂きます

次回からは私が舞踊だけでなく、お芝居も勉強させて頂く場としたいと思います

長い精進の道ではございますが、これからも御贔屓お引き立ての程、宜しくお願い申し上げます

 

 

次回、また新たな挑戦をご覧いただけますよう、、、

 

 

中  村  鷹 之 資

渡  邊  愛   子

 

写真:小川知子

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本公演の開催にあたりましては、

翔之會サポートプロジェクトにご賛同頂いた皆様より

温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。

 

翔之會を支えて下さったすべての皆様に、

心より感謝申し上げます。

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